実施内容
このワークショップでは、2022年3月まで、国立日高青少年自然の家の所長をされていた中田氏より、学校長として今の現場を見て感じていることや、アウトドア事業者に期待することなどについて、お話をいただいた。
始めに、今の小学生がなりたい職業のランキングが紹介され、昔から人気の高いスポーツ選手や医師などの他に、ユーチューバーやゲームプログラマーといった新たなものがランクインしていることを見ながら、参加者が1人ずつ、子どもの時になりたかった職業や今回のランキングを見て思うことを自己紹介を兼ねてスピーチした。
その後、中田氏からは、学校に求められている役割として、「自己実現」、「人格形成」のほか、情報化、人口減少、災害、感染症などの「変化や未知のものに対応する力の獲得」を挙げ、現代では、多くの学校において、学習支援員の配置や、T・T(Team Teaching)習熟度別学習などが行われ、個別最適な学びや協働的な学びにより、子ども達の生きる力の育成を目指していることが紹介された。
そして、本題である「学校とアウトドアの関係」については、これまでは相対的に捉えられてきたものの、これからは「アウトドアの強みを生かして、学校の困りごとにどんな貢献ができるか」という視点で、アウトドア関係者が学校との間に入り、多様な学びの機会を提供していただきたいと期待を込めて、ワークショップを終了した。
感想
- 変化の激しい時代に生きる子どもたちには、大人も考え方や関わり方を変えていかなければならないということを、改めて感じた。
- 自然などの地域の魅力を知り尽くしているアウトドア事業者であれば、例えば地域学習などで、学校の支援ができるのではないか。
ファシリテーター・プロフィール
中田 和彦(恵庭市立恵み野小学校・校長)