― 次の展開がありましたら、お聞きかせ下さい。
臼井 会社も21期目に入ろうとしておりまして、エコチル事業も4月で15周年という節目の年なんですね。今まで経験したことのない様な時代の変化に直面していますので、新しい時代に適用するために、デジタル化を進めていきます。エコチルがデジタル版で全国展開になるんですよ。47都道府県のプラットホームを作っていって、地域のライターさんを発掘していって、北海道のように行政とも連携していきながら、民間企業ともコラボしていきます。
― それは、もともとあったビジョンだったのでしょうか?
臼井 このコロナを経験していなかったら、そもそもこの発想になってなかったでしょうね。たぶん、全国展開したいけどどうしよう。次は大阪辺りで出来たらいいかな。っていうような発想しか出来なかったでしょうし(笑)。大変でしたけど、何度も何度もトライアンドエラーをしていると、突破口みたいなのが見えてきて、「あ、そういうことはむしろチャンスだ」と、ここに乗り遅れないようにやろうって、そういう雰囲気になってきますね。
― ピンチをチャンスに変える。我々も肝に銘じて活動したいと思います。今日はありがとうございました。
中島吾郎
北海道アウトドアフォーラム実行委員
北海道アウトドアネットワーク推進委員会
NPO法人C・C・C富良野自然塾
臼井純信氏
株式会社アドバコム代表取締役
1977年 札幌市生まれ
2001年 株式会社アドバコム設立
2006年 「こども環境情報紙エコチル」創刊
2013年 「エコチル東京版」配布開始
2018年 「環境広場さっぽろ」開催
平成25年度 地球温暖化防止活動環境大臣賞受賞
平成30年度 新エネ大賞 新エネルギー財団会長賞【普及啓発活動部門】受賞
編集後記
同い年でもある臼井さん。とても穏やかで、いつもニコニコしています。しかし、仕事となるとスピーディーで、なんでもすぐに取り掛かります。この日も、インタビュー終了後、急遽別案件の打ち合わせが始まりました。
社会情勢や自然環境の変化に対応していく姿勢は、アウトドア業界も見習うべきと強く感じたインタビューでした。(中島)