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interview#01

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― 創刊当時から時代も変わって来ていますが、今一番気にかかっている社会問題はなんでしょうか?

臼井 子どもの環境教育ですね、この分野にかかわる社会課題を僕らのコミュニケーションビジネスで解決していくという企業理念を持っていますので。昨今はSDGsという概念が出てきましたが、僕らとしては元々そういう部分に取り組んできています。

― そのSDGsの「G」でもあるゴール。臼井さんにとってゴールとはどういう状態でしょうか?

臼井 ゴールって無いと思っています。どんな時代になっても地域や社会の課題が何一つ存在しなくなるということは、基本的にはあり得ないと考えています。地球環境にしても人間社会の生活にしても持続可能でなければならないということですよね、これは多分永遠のテーマで本質だと思います。

コロナ禍…届けられない。「諦めない心」トライ&エラーで突破口が見える。

― 今回のコロナ禍は、事業にどのような影響を与えましたか?

臼井 エコチルを一生懸命作っても一斉休校で子ども達が学校に来られないから、届けられない状況が三か月ぐらい続いたりもしました。ただ、僕らの目的は紙媒体のエコチルを発行することだけじゃなくて、地球環境問題に取り組む子ども達を育みたいという所ですので、紙媒体で届けられなかったらデジタル化だということで、不幸中の幸いと言いますか、一気にエコチルのデジタル化がこの一年で進みましたね。

― 「環境広場さっぽろ」もバーチャルで開催しましたよね。

臼井 札幌市役所と協働事業で取り組んでいるイベントで、毎年二日間で札幌ドームに3万人ぐらい集客していたんです。それが、今年はコロナで人を集めての開催が困難になって。はっきりといえば中止にして今年はやらないと言ったら結構簡単な話だったんですけど、もともと3年で形にするということでスタートしての3年目だったので、やらないというのは余りにも不甲斐ないと思い、最終的にはリアルの札幌のイベントをバーチャル空間で再現するということにしました。

― 子どもたちの教育って今はもうパソコンがあれば画面もあって、オンラインでできますが、一方で、校庭で遊んだりだとか、川や海に遊びに行くという自然体験も必要なんだという考えがあります。その辺はどう思いますか?

臼井 僕自身も子どもの頃、札幌ですけども、たくさん自然があって、ザリガニ獲ったりしてましたよ。今はもう身近にいないと思います。

― ですよね。見つけたら貴重なくらいですね。

臼井 僕が子どもの頃は、普通に獲れました。そういった環境で育っているので、それが当たり前だと思ってましたし、それが当り前じゃない今の子ども達に対して、ちょっと心配になっちゃうというか。ちょっと不安だなと感じてしまうので、やっぱりエコチルの一つのミッションとしては、そういう機会をいかに作っていくかというところを意識しています。

― コロナ禍において自然体験事業者にも影響が出ています。

臼井 アウトドアって野外活動ですよね。むしろコロナ禍でも、全然ありじゃないのって思いますけどね。それでも色んなことを言う人がいると思いますが、やはり「諦めない心」ですかね。本当に子ども達にそういう機会をなくしたくないと思うのであれば、単純にやめる、そういった機会を閉ざしてしまうのは簡単ですけど感染対策をしっかり整えたうえで、こういう工夫をして決行しますと、いうことを自信をもって発信すべきだと思いますね。

― エコチルと連動した自然体験イベント開催など可能でしょうか。

臼井 もちろんです。

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