マイ・ストーリー|0から10

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今では世界でも盛んなアクティビティの一つですが、私がSUPを始めた時はまだ、誰一人SUPをしている人は北海道ではいませんでした。そして、私がSUPガイドツアーをするなんて、その頃は想像すらしていませんでした。そんなHokkaido Great Adventure 岸浩明が贈るSUPにまつわる起業回帰録。

2008年、夏「岸くんもやってみてごらん」、SUP上陸

自分が初めてSUPに乗ったのは2008年の夏にビーチの安全管理をしていた時のことです。
その当時、私は北海道の夏のビーチで安全管理者としてパトロール業務の委託を受けていました。海ではパトロールや救助に使用するレスキューボードを使用しますが、それらの資機材を輸入卸販売している神奈川県の会社社長から「これからの時代はボードに立ってパドルしながら波乗りをするんだ!岸くんもやってみてごらん」と言われて北海道に初めてSUP(スタンドアップパドルボード)が送られてきました。
その当時自分の周りには誰一人SUPを見た事も、聞いた事も無い未知のもので、何が楽しいのかもさっぱり分からないものでした。

早速送られてきたSUPボードを箱から出して海で乗ってみたのですが、その当時のSUPボードは今のモノとは違い、バランスも悪くて初めて乗るにはかなり難しさがありました。それから数年すると、私のSUPシーンを見ていた数人の仲間がSUPをやり始め、北海道でも少しずつ見かけるようになってきた。
その時は何となくでしたが、これは北海道でも流行るかもしれないと思う程度でしたね。

仲間からの一本の電話が変化を生んだ!

確か2012年の夏に海の家で SUP体験会をやって欲しいと連絡が来て、仲間たちが持っているSUPボードを出来るだけ多く集めて北海道初のSUPイベントを小規模ではあるが開催しました。驚いたのは、ほとんどが若い女性ばかりで、それに着いてきた男たちが数名、初心者でも簡単に立てたり、とても新しいアクティビティをしている事に女性たちはとても楽しんでいたことが印象的でした!

2012年の秋には北海道で初となるSUPレースイベント「北海道漕祭」を仲間と開催もできました。
これがきっかけで北海道初のSUPガイドとしてスタートする決断ができたような気がしていましたね。
SUPと言えば暖かい南の島で楽しむイメージがあったのですが、北海道の大自然の水面でSUPをする事も、とても価値の高いものだと感じてきたのもこの頃でした。

2013年は北海道中の初心者が簡単に始めることができるフィールド探しからでした。札幌圏から近く綺麗な水面を探すことは重要でした。数多くのエリアを行ってみましたが、その中で最もSUPガイドしやすい場所が支笏湖でした。

2014年、Hokkaido Great Adventureスタート

趣味で乗っていたSUPが、2014年から仕事になりました。
ここへたどりつくまで、実に2年間、じっくりと計画をしてツアー募集に臨みました。SUPのガイドマニュアルが全く無いところではありましたが、もともと安全管理の仕事をしていたので、ツアーガイド自体には自信があったと思いますね。広報では、北海道のSUP知名度の低さから6-9月の間の週末だけ募集をすることにしました。アナウンスは、フェイスブックのみです。

予約に関してフェイスブックだけと言うのはずいぶん強気ではありましたが、結果は全ての週末が予約でいっぱいになったのです。そして全ての予約が道外、いわゆる観光で、北海道に来る方がSNSを見て北海道の大自然でSUPをしてみたいとメッセージを頂いたのです。その年は週末だけではありましたが、盛況でシーズンを終えることができました。

北海道で誰もSUPツアーガイドをしていなかったところから仕事としてSUPをビジネスにできた事は、実にユニークなことでした。すべてが成功とは言わないまでも、需要がある事がはっきりわかったように感じました。
自分の目標が100とした場合、今は0から10まで進んだように感じています。100に向かって更なる邁進をしようと思います。

次回は北海道でのSUP開拓について!≫ next


SUP column #01

岸 浩明 / Hokkaido Great Adventure

column
#01 SUPって何
#02 北海道でのSUP開拓
#03

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