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アウトドアと教育にまつわる井戸端会議

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約3分

焚き火とともに課題と想いの共有

ファシリテーター
中田和彦

HOF2023 プログラム「アウトドアと教育にまつわる井戸端会議」

自己紹介と教育視点での関わりについてのシェアタイムののち、焚き火を囲みアウトドアと教育に纏わる話題で座談会を行った。
以下、出た話題を羅列する。

[最近の子どもの傾向と置かれている環境、あるいは実施したことによる効果について〜ランダムに]

・学校現場は、自然体験実施後に即見える効果を求める傾向にある。宿泊学習での自然体験活動は、校長の意向で続けられるか否かが決まることもある。
・不登校の子どもが自然体験プログラムのみ参加することがある。
・普段目立たない子が、自然の中でヒーローになることがある。
・ある事業において、託児所的ポジションで子どもと自然体験をしたことで、メインプログラムに参加した親から喜ばれ、子どもたちも楽しめたという経験がある。
・ラフティング体験を提供したとき、ボート上で、子どもたちの中から自然発生的に役割分担ができ、それぞれの達成感とみんなでやり切った達成感が生まれた。地元の川で遊んだことがない子どもたちだったが、郷土愛の醸成に役立ったのではないかと思っている。
・自分は子どもの頃から十勝岳をフィールドにクロカン一辺倒で育って来た。そういう環境にいたからだと思うが、今はクロカンをしたことがない子どもが多い。長年離れていた故郷に帰郷した時、クロカン少年団を立ち上げた。子どもたちが大会で勝ちたいから頑張るという過程を大事にしてトレーニングをしている。
・昔は勉強かスポーツのどちらかができるという子どもが多かった。けれども今は、どちらもできる子かどちらもできない子というように両極端になってきている。
・外で遊ばない幼児が多い。なかには友達が外で遊んでいても興味を示さない子もいる。そんな中でも指導者が誘導することで一歩を踏み出し、外で楽しく遊べるようになる子もいる。

・北大苫小牧演習林では、魚の研究をしているグループがいる。彼らは魚のお腹にICチップをいれて生態を研究している。それをデータとして読み込んで知るというツアーをしたことがある。大人も子どもも楽しんでくれた。

・北大苫小牧演習林において、自然体験行事に興味を持って参加する層は良い。参加しない層をどう取り込むか?地域にどう知ってもらい、どう根ざすかが課題。

・そもそも親世代の自然体験が少ないので、子どもがそれに関わることに関心をしめさない。あるいは抵抗するので学校は二の足をふむことがある。

・学校では、授業時間が細かく決められているため、プラスαで何かを行うときにはいくつか越えなければいけないハードルがある。お金の問題もその一つ。

課題と想いの共有のみに終わったが、それぞれの立場を理解することは大切だと感じた。
最後に、中田氏が仕込んでおいてくださった焼きインカノメザメをいただきCLOSE。
座談会なので答えはないが、焚き火があるという場の設定は、会を数倍楽しい時間にしてくれた。

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