LGBTQツーリズムという市場の可能性や課題
ファシリテーター
満島てる子
(さっぽろレインボープライド実行委員会)
HOF2023 プログラム「特別WS え?「アウトドア×観光×LGBTQ?」」
【小講義】
〇満島さんの自己紹介と、「LGBTQ」についての基礎知識を学びました。
当事者の属性を分類した図の有用性とともに、そこからもれる存在もあることに気付くこと、また、SOGIEという考え方の陥りやすい側面などを分かりやすく説明していただき、理解を深めました。
〇LGBTQツーリズムという市場の可能性や課題、北海道の観光事情、特にアウトドアについては、今後「×LGBTQ」に考えを巡らせる必要性が生じることを理解しました。
〇満島さんの自己紹介と、「LGBTQ」についての基礎知識を学びました。
当事者の属性を分類した図の有用性とともに、そこからもれる存在もあることに気付くこと、また、SOGIEという考え方の陥りやすい側面などを分かりやすく説明していただき、理解を深めました。
〇LGBTQツーリズムという市場の可能性や課題、北海道の観光事情、特にアウトドアについては、今後「×LGBTQ」に考えを巡らせる必要性が生じることを理解しました。
【グループワーク】
〇アウトドアに参加するLGBT当事者(客、スタッフいずれも)とその周辺が直面しがちな問題、その解決方法について考え、共有しました。
・トイレ、バスなど施設の対応や、保険加入時の性別確認などの課題があるが、ハードとして変えることが難しいことは、ソフトで寄り添うことが大切
・アクティビティ上はあまり課題はないが、救急時の対応など事前のヒアリングが大切
・LGBTQツーリングのニーズとしてはグループ?単独?・・・大阪はグループが多い。屋形船、クルージングパーティーなど人気。
・ツアーグループに様々なカテゴリが混在して大丈夫?・・・8割はゲイ。他はアプローチが必要。
・どこまで対応するべきか・・・クローゼットな人々(公表していない状況の人)が安心安全であることが重要。受け入れ態勢があるという門構えが必要。
〇参加者から、アウトドアでの具体的な対応例を紹介
・男女を聞くなら、その理由を明記するとよい。
・ギアはサイズで選ぶ。性差のないデザインがよい。
・着替えテントやトイレがどのような状況か、HPで紹介しておくとよい。
・例えばラフティングで「男性陣、がんばって漕いで!」という表現など、気付かずに使ってしまっていることに気付くことが大切。
・生理のあるボーイッシュの存在に気付くと、男性トイレにもサニタリーボックスを置くという配慮ができる。などなど。
【最後に】
満島さんから、参加者一人一人に、つぎの行動を促しました。
〇シンボルマークやロゴを表示する、身に着けるなど、気軽にできるアクションを。
〇本を読む、映画を観るなどによって、当事者の考えや思いを知る。
〇当事者の心にふれるイベントに参加してみる。
プログラム参加者の声
参加者の皆さん、前段で基本的なことを理解したからこそ、少し考えただけで様々な課題に気付き始め、また、大上段に構えず、ちょっとしたこと、できることからさりげなく対応することの大切さを学んでいました。グループワークの後も、具体的な質問が多数出て、それらをすべて共有する実り多いWSとなりました。