Ⅰ 事業の概要
ねらい:北海道の大自然を活動の場にする、教育・観光・施設等の関係者が一堂に会し、情報交換や交流を行うことで、立場を超えた繋がりや新しい価値観を生み出し、道内の自然体験活動や野外教育活動のさらなる振興に資する。
- 期日:平成28年10月27日(木)~28日(金) 1泊2日
- 会場:国立日高青少年自然の家
- 対象・定員:自然体験活動や野外活動に関心のある者
- 参加費:1,600円(食事、シーツ代、保険料など)
- 運営
主催•••北海道アウトドアフォーラム2016実行委員会・国立日高青少年自然の家
後援•••北海道・北海道教育委員会・日高町・日高町教育委員会・北海道青少年教育施設協議会 北海道体験観光推進協議会・北海道キャンプ協会・北海道新聞社・日本野外教育学会・日本生涯教育学会北海道支部・北海道自然体験活動推進協議会 - 参加者
| 宿泊 | 日帰り | 合計 |
アウトドア事業者 | 25 | 15 | 40 |
青少年教育施設 | 20 | 11 | 31 |
自然学校・NPO | 16 | 2 | 18 |
大学・専門学校 | 16 | 1 | 17 |
観光事業者 | 12 | 2 | 14 |
行政・教育委員会 | 9 | 2 | 11 |
青少年団体・協会 | 6 | 1 | 7 |
一般 | 5 | 1 | 6 |
計 | 109 | 35 | 144 |
- プログラム
基調講演
「北海道アウトドアエデュケーションの可能性」山本 幹彦 氏(当別エコロジカルコミュニティ)
プレゼンテーション
「地域と連携した野外教育事業の運営」 上田 昌資(札幌市定山渓自然の村)
「専門学校でのアウトドア教育と就職支援」 大塚 武(北海道エコ・動物自然専門学校)
「リバーガイドの魅力とライフスタイル」 谷口 忠(HOA北海道アウトドアアドベンチャーズ)
「社会教育からまちづくりをシゴトにする」 上道 和恵(オフィスあっぷ・ろーど)
「年間野外活動を通じた子どもたちの成長」 木田 貴浩(北海道YMCA)
「自然回帰をテーマにした環境教育実践」 野戸 陽介(富良野自然塾)
ワークショップ
・創造型ワークショップ
「インバウンドに対応したアウトドア観光プラン」 林 直樹(北海道宝島旅行社)
「アウトドア事業を支える人材育成について」 山田 憲克(さっぽろ青少年女性活動協会)/ 吉元 美穂(モモンガくらぶ)
「北海道アウトドアネットワークの構築に向けて」 山田 亮(北海道教育大学岩見沢校)
・体験型ワークショップ
「狩猟からいのちを学ぶプログラム」 高橋 勝美(森のかりうど)/ 細谷 誠(ワイルドライフ北海道)
「プロに学ぶインタープリテーション」 石川 昇司(北海道ネイチャーセンター)
「野外救急法(ウィルダネスファーストエイド)」 寺田 達也(Wilderness Medical Associates Japan)
「使える!パッケージプログラム」 二杉 寿志(おたる自然の村公社)
「すべての人がアウトドアを楽しむために」 武田 功(Team Paramount Advenure) / 若野 貴司(そらぷちキッズキャンプ)
展示&情報コーナー
団体の活動や製品等の展示、人材募集・イベント等の情報を展示 <オリエンテーション室>
II 事業の様子
<1日目>
- NPO法人当別エコロジカルコミュニティ代表理事の山本幹彦氏による基調講演が行われた。山本氏は北米や北欧の自然体験活動や野外教育の事例を挙げながら、北海道の地域性を活かしたアウトドアエデュケーションの必要性について話した。
- プレゼンテーションでは、青少年教育施設、専門学校教員、アウトドア事業者、NPO法人職員などアウトドアの現場で活躍する6名の若手プレゼンターが、それぞれの現場での活動事例や現状と課題、今後の展望等について情報発信した。
- トークセッションでは、山本氏と6名のプレゼンターを囲んで、それぞれのテーマについて参加者と質疑応答形式で話し合い、議論を深めた。
<2日目>
- 人材育成やネットワークの構築といった創造型のワークショップ、狩猟や野外救急法について学ぶ体験型ワークショップなど、参加者は興味や関心に応じた内容に分かれ、それぞれのテーマでの意見交換や体験に取り組み、その成果を発表した。
III その他
事業後の具体的な動き(成果)
- 他の大学や専門学校の教員との関係が築けた。(大学教員)
- フォーラムで会った行政担当者との間で、商品納入を含む今後の連携可能性について打合せを行うことになった。(アウトドア事業者)
- フォーラムで知ったイベントに友人を誘って参加する予定。(大学生)
- 参加していたキャンプ場運営会社に視察に行く予定。(行政関係者)
今後の実施に向けての課題・提案
- 本州に比べると、北海道の自然環境の特異性は大きく、「北海道ならでは」のテーマや内容を打ち出せると良い。(大学教員)
- 食育や地産地消の観点から、食事内容にもこだわってはどうか。(アウトドア事業者)
- 今後も継続して続けてほしい。より専門的なセミナーの開催も希望する。(行政関係者)