子どもは言葉を浴びて育つ

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自然体験活動では青少年団体などが子どもに向けた活動が多く行われています。
そんな子どもたちが置かれている環境と、非日常の中で子どもたちの成長に寄与できることは何でしょうか。
今回は言葉について考えてみたいと思います。

言葉は子どもたちの成長に大きく影響を与えます。
世の中には、意外と多く乱暴な言葉が溢れています。最近ではオンラインゲームやSNSなどでたくさんの情報が入ってくる環境に置かれています。ゲームは楽しいものですが、表現が乱暴なものが少なくありません。なぜ、子どもたちは乱暴な言葉に触れてはいけないのかを考えていきたいと思います。

ゲーム自体が悪いわけではありませんが、ゲームの中では簡単にキャラクターを殺してしまったり、それを繰り返すことが目的のゲームもあります。

使い慣れない言葉には抵抗力があります。言葉は使っていくうちに自然に抵抗力が無くなり、簡単に口から出るようになります。我々大人が話している言葉でさえも聞いているうちに抵抗がなくなり、真似するように子どもの口から出てしまいます。

乱暴な言葉に慣れてしまい、使っている本人に自覚がなくてもそれが原因でいじめになってしまうことも考えられます。子どものうちは乱暴な言葉に抵抗力を持ったまま過ごしてほしいと考えています。

子どもたちが健やかに成長するように野外で活動する自然体験活動を通して指導者から子どもたちの心を豊かにするために必要な言葉をたくさんかけてあげることが必要です。 木が水を浴びて育つように子どもたちの心は言葉を浴びて育っていきます。そんな子どもたちには、心を豊かにするために必要なポジティブな言葉をたくさん浴びせたいと思っています。


木田貴浩

北海道札幌市出身。北翔大学で野外教育を専攻し、卒業後は一般企業を経て「公益財団法人北海道YMCA」に入職。チャイルドケア事業・野外教育事業のディレクターとして平日は2歳児から小学生までの保育事業の管理と週末は定例の野外活動のスタッフとして活動中。最近はSociety5.0社会に合わせ、アウトドア×テクノロジーをテーマに新たなプログラム開発を研究中。

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